眼内レンズの種類
三重焦点眼内レンズ
遠くと近くだけでなく中間距離にもピントが合う最新の眼内レンズ

多焦点(二重焦点)眼内レンズの弱点であった眼から50センチから1メートル程度の中間距離にもピントが合う最新のレンズです。
この中間距離は「人と人が顔を合わせて話すときの距離」とも言われているため、コミュニケーションにおいて中間距離の視界を重視されかつ、メガネを使いたくないかたに喜ばれるレンズです。
[メリット]
- 近くも遠くも中間距離もすべて焦点が合うのでメガネをかけずに生活できる可能性が高い
[デメリット]
- 選定医療の範囲外のレンズの場合、自由診療(全額患者様のご負担)になるので治療費の負担が大きくなります。
三重焦点眼内レンズ見え方のイメージ

遠くも近くも中間距離もはっきりと見えます
三重焦点眼内レンズの詳しいご紹介(動画)
三重焦点眼内レンズの種類
パンオプティクス

選定療養適用により手術費用に保険が適用されます。別途、眼内レンズ代片眼250,000円、両眼500,000円
選定療養についてはこちら
パンオプティクストーリック

シナジー

選定療養適用により手術費用に保険が適用されます。別途、眼内レンズ代片眼260,000円、両眼520,000円
選定療養についてはこちら
シナジートーリック

FINE VISION HP

手術費用:片眼250,000円、両眼500,000円
クラレオン ビビティ

手術費用:片眼250,000円、両眼500,000円
五焦点眼内レンズの種類
Intensity

手術費用:乱視なしの場合で片眼550,000円、両眼1,100,000円。乱視ありの場合で片眼660,000円、両眼1,320,000円
多焦点眼内レンズ
遠くも近くも見える、遠近両用眼内レンズです

従来の眼内レンズとは違い遠くも近くも焦点が合うように作られた新しいレンズです。
選定療養適応レンズを取り扱っております。
選定療養とは、多焦点眼内レンズ代は患者さまのご負担になりますが、手術料は保険が適応になる制度です。
ただし、選定療養の範囲外のレンズもございますので、その場合は自由診療(全額患者さまのご負担)でのご案内となります。
山村眼科ではこちらもレースカット製法のレンズをご用意しています。
山村眼科では濁りにくく術後長期的にクリアな視界が保てるレースカット製法のレンズをご用意しています。
[メリット]
- 遠くも近くもピントが合うのでメガネや老眼鏡が不要になるケースが多い
[デメリット]
- 中間距離で焦点が合いにくい箇所が出てくる
- 眼内レンズ代が別途必要となるので金銭的負担が大きめになる
- 夜間光が眩しいと感じることがある(時間とともに軽減すると言われている)
多焦点眼内レンズ見え方のイメージ
次の2枚の写真は、単焦点眼内レンズまたは多焦点眼内レンズを用いて、白内障の手術を終えたあとの見え方の違いをイメージしたものです。
[単焦点眼内レンズの場合]
遠方にピントが合う単焦点眼内レンズの場合は、遠方ははっきりと見えますが手元はピントが合いにくくぼやけて見えてしまいます。
この場合、老眼鏡を用いて手元を見る必要があります。
近くにピントが合う単焦点眼内レンズを用いた場合はこれとは逆に手元にピントが合いますが、遠くのものがはっきりと見えません。
[多焦点眼内レンズの場合]
多焦点眼内レンズの場合は、遠くにも近くにもピントを合わせることができるためメガネも老眼鏡も必要なくなる場合が多いです。
多焦点眼内レンズの種類
テクニスシンフォニー

選定療養適用により手術費用に保険が適用されます別途、眼内レンズ代片眼160,000円、両眼320,000円
選定療養についてはこちら
シンフォニー(トーリック)
テクニスシンフォニーの乱視適用タイプです。
選定療養適用により手術費用に保険が適用されます。別途、眼内レンズ代片眼180,000円、両眼360,000円
選定療養についてはこちら
テクニスマルチ
日本国内で最も普及している多焦点眼内レンズです。2焦点回折型構造。暗所でも手元が比較的見えやすいですが、夜間運転時などに光が眩しく見えるハローグレア現象があります。
選定療養適用により手術費用に保険が適用されます。別途、眼内レンズ代片眼140,000円、両眼280,000円
選定療養についてはこちら
単焦点眼内レンズ
保険診療可能な一般的な眼内レンズです

保険診療可能な従来の眼内レンズでピントを遠くか近くのどちらかだけにだけ合わせることができます。
術後ピントの合わない距離を見るためにはメガネを併用していただく場合が多いです。
山村眼科では濁りにくく術後長期的にクリアな視界が保てるレンズ(片眼約5万円(3割負担の場合))をご用意しています。
※レースカット製法とは
レンズの原材料を丁寧に削ったり磨いたりして眼内レンズを製造する特殊な製法です。
原材料を型にはめて作るだけの通常の製法よりも製造の手間がかかりますが、濁りにくく術後長期的にクリアな視界が保てるといわれています。
[メリット]
- 保険診療が可能なため金銭的負担が少ない(保険ご加入の方は医療診断でほぼまかなわれる)
[デメリット]
- 遠くに合わせた場合は近くに、近くに合わせた場合は遠くに焦点が合わないので日常生活でメガネを併用する場合が多い
選定療養について
2020年4月より、国内で認可された多焦点眼内レンズを用いた白内障手術に関しまして、手術費用部分のみ保険が使用できる選定療養という制度がスタートいたしました。
選定療養とは、追加費用を負担することで、保険適用外の治療を保険適用の治療と併せて受けることができる医療サービスの一種です。
多焦点眼内レンズの費用は、医療費控除の対象となります。
詳細は確定申告の際に税務署までお尋ねください。